痙攣

→救テp497、病みえp456

A定義・概念 →救テp497

1.定義

  • 骨格筋が発作的に、一過性に、不随意に収縮
  • 脳細胞の異常な興奮
  • 成人の2%
  •  

2.てんかん発作との関係救テp498図III-4-1 →病みえp559

  • てんかん
    • てんかん、という疾患
    • てんかん発作を起こす
    • てんかん発作には 痙攣 があるが、痙攣以外もある
  • 痙攣
    • てんかん以外にも生じる症状
    • 顔面痙攣、こむら返り、しゃっくり
    • 救テp498図III-4-1

B病態 →救テp497

1.発症機序 →救テp497

  • 運動を司る神経細胞の異常放電によって骨格筋が不随意に収縮し、体動をきたす。
  • 興奮性シグナルと抑制性シグナルのバランスのくずれ
    →病みえ神p456

2.脳に対する影響→救テP497

  • 相対的な酸素ブドウ糖の欠乏
  • 神経細胞を興奮させる化学物質の増加?
  • 低酸素血症 、高二酸化炭素血症
  • 30分以上で神経細胞死や学習・記憶の障害、後の痙攣発作

3.脳以外への影響 →救テp498

  • 低酸素血症
  • 乳酸蓄積→救テp160
  • 二酸化炭素蓄積(呼吸性アシドーシス→救テp613
  • 混合性アシドーシス
  • 脱臼
  • 圧迫骨折
  • 横紋筋融解→救テp626
    • クラッシュ症候群→救テp752

 

C分類→救テP498→病みえp457

1.全身性痙攣と局所性痙攣→救テP498

  • 全身性痙攣
    • 両側大脳皮質の広範囲な異常放電
  • 局所性痙攣

2.強直性痙攣と間代性痙攣→救テP498

  • 強直性
  • 間代性
  • 強直間代

3.ミオクロヌス →救テp498

  • 共同筋群の瞬間的な収縮
  • 吃逆
  • 動画

D原因疾患 →救テp499

1.脳疾患 →救テp499 表III-4-13

  • 焦点
  • 出血性
  • 瘢痕化
  • 症候性
    • 熱性痙攣→救テp649,10
    • 子癇→救テp668,9
    • アルコール離脱→救テp682

2.全身的 な病態 表III-4-14

  • 低血糖→救テp610
  • 血清電解質
    • 高ナトリウム血症→救テp612
    • 低ナトリウム血症→救テp612
    • 低カルシウム血症→救テp613
  • 中毒→救テp788
  • 重症熱中症→救テp817
    暑さ指数(湿球黒球温度、WBGT)→救テp818
    引用
  • 抗菌薬→引用

E随伴症状 →救テp500

1.前兆→救テp500

  • 心窩部不快感、不安感、既視感、不快な臭いや味
  • 前兆を欠く
  • 子癇 救テp668,9
  • 低血糖 視覚症状救テp610

2.頭痛→救テp500

  • 脳血管障害
  • 中枢神経系感染症
  • 低酸素血症
  • 脳腫瘍 起床時
  • てんかん 発作後

3.意識障害→救テp500

4.運動麻痺→救テp500

  • トッド麻痺→救テp505

5.チアノーゼ

 

  • →救テp454

6.失禁、その他→救テp500

  • 失禁
  • 眼球上転→引用

F広義の痙攣→救テp500

1.中枢神経系に由来するもの→救テp500

  • スパスム
    • 顔面痙攣→病みえ神p283
    • 眼瞼痙攣

2.下位運動ニューロンまたは筋肉に由来するもの→救テp500

  • クランプ
    • こむら返り
    • 熱中症
    • 破傷風
  • テタニー
    • 低カルシウム血症
    • 助産師の手
  • 繊維束性収縮
    ・下位運動ニューロン障害
    有機リン中毒

G判別を要する病態→救テp500

  • 全身性痙攣の特徴

1.不随意運動 →救テp500,救テp81→病みえp556,7

  • 大脳基底核・錐体外路系障害
    • 振戦
      • 安静時振戦→救テp501
      • 企図振戦
      • 姿勢時振戦
  • 舞踏運動
  • アテトーゼ
  • ジスキネジー
  • テタニー
  • 「病気がみえる神経」での「不随意運動」まとめ→病みえp556,7
    • 大脳基底核の障害
      • 舞踏運動
      • バリズム
      • アテトーシス
      • ジストニア
      • 振戦
        • 安静時
    • 大脳基底核以外の障害
      • 振戦
        • 姿勢時
        • 動作時
      • ミオクローヌス
        • 陽性ミオクローヌス
        • 陰性ミオクローヌス
      • チック

2.転換性障害にみられる痙攣様反応→救テp501

  • ヒステリー

H緊急度・重症度の判断 →救テp501

1.性状からの判断→救テp501

  • 重積発作→救テp501→病みえp473
    痙攣が5分間を超える
    意識が完全に回復せず2回以上
    到着時に発作が続いている

2.随伴症候からの判断→救テp501

  • 体動消失後のバイタルサイン異常、昏睡状態
  • 発作後の意識混濁、運動麻痺

3.原因疾患からの判断→救テp501

  • 緊急度
  • 重症度

I現場活動 →救テp501

1.痙攣中の対応→救テp501

  • 観察→救テp501表III-4-15
  • 愛護的
  • 高濃度酸素投与

2.痙攣後の対応→救テp502

  • 目撃者に聴取
  • パルスオキシメーター
  • 誤嚥防止
  • 低血糖

3.医療機関選定→救テP502